全ての仕事を完璧にやる必要はない。相手はどのくらいの期待値で仕事を頼んでくるのか?
仕事を完璧にやらなくても良い
「仕事を完璧にやる必要はない」と言うと、「えっ!?」と思われそうですが、事実です。私たちに与えられた時間は有限です。確かに与えられた仕事を全て完璧にこなせれば、それが一番良いに決まっています。
ただ、ひとつひとつの仕事を時間をかけて、完璧にやることは難しいのが現状ではないでしょうか?
完璧にこだわりすぎて、他の仕事がおろそかになってしまっては、元も子もありません。
相手の期待値に合わせて仕事をする
限られた時間の中で、与えられた仕事をこなしていくためには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?それは「相手の期待値を把握する」ことです。相手が仕事を頼む際は、必ずある期待を持って頼んできます。
その期待とは、スピード(期限)とクオリティ(質)です。相手から仕事を頼まれたら、これを見極めるのです。
1.どのくらいのスピードで仕上げるのか?(期限)
2.どのくらいのクオリティを要求しているのか?(質)
仕事を頼まれた時に、この2つをきちんと聞いておけば、相手がその仕事に対して、どのくらいの期待を求めているかが分かります。
相手はどの程度のレベルの仕事を要求しているのか?
もう少し詳しくお話します。相手があなたに仕事を頼む時は、ある期待値(期限・質)を持って頼んできます。相手が仕事を頼んできた時の期待値とは、「この仕事はここまでのレベルの物が出来上がれば良い」と言う値です。
相手の期待値と同じ物が出来上がれば、とりあえずOKです。
相手の期待値より良いものが出来上がれば、相手は喜びます。
一方、相手の期待値より悪いものが出来上がれば、相手に怒られます。
相手の期待値に対して、どんな仕事をしていけば良いのか?
相手の期待値を数値で表してみます。例えば、Aという仕事を80の期待値で頼まれたとします。と言うことは、80の期待値の物が出来れば良いのです。
80以上の期待値の物を作り上げるには、さらに時間を費やすことになります。完璧主義の人は、80以上の物を作り上げるために、さらに時間を費やします。
時間を費やせば相手の期待を超えるものを作り上げることは可能です。ただ、これをやって良いのは、時間に十分な余裕がある時だけです。
たくさんの仕事をこなしていくためには、80の期待値の物が出来上がったら、そこで終了させるのです。そして、次の仕事に取りかかるのです。
確かに「良い物を作り上げたい」「妥協はしたくない」という気持ちは、良く分かります。
トータルの仕事量を把握しながら、時間に余裕がある時は、相手の要求しているクオリティ以上のものを作り上げるために時間を費やす。
時間がない場合は、相手が求めているクオリティのもので終了させる。たくさんの仕事をこなしていくためには、この割り切りが必要であると考えています。