なぜ、バイブルサイズのシステム手帳リフィルをExcelで制作しようと考えたのか?
A5サイズの手帳リフィルを最初に公開した理由
手帳リフィル工房では、「誰でも簡単に手帳リフィルがデザインできて、印刷できること」を大切にしています。
システム手帳では、ミニ6・バイブル・A5の3サイズが主流ですが、このホームページを公開する前に、この3サイズのリフィルを実際に制作し、印刷テストを繰り返しました。
そして最終的に、A5サイズの手帳リフィルを公開することにしました。
Excelでリフィルを制作するのは、ミニ6でも、バイブルでも、A5でも難易度は一緒です。
問題になるのが「印刷」です。
A5サイズは、A4やB5と同じ定型用紙となります。印刷する時は、用紙設定で「A5」を選んで、印刷ボタンを押せば、誰でも簡単に印刷することが出来ます。
しかし、ミニ6やバイブルは非定型サイズのため、印刷する際は、自分で用紙サイズの設定をしなければなりません。この設定に一つの壁があります。
もう一つの壁が、印刷品質です。
Excelでリフィルが制作出来て、用紙設定が出来ても、キレイに印刷できなければ意味がありません。
プリンタの種類によっては、小さい用紙だと、印刷時に用紙が傾いてしまい、キレイに印刷できないことがあります。
「用紙サイズ設定の壁」「印刷品質の壁」
私が、最終的にA5サイズの手帳リフィルのみを公開した理由はここにあります。
前面のカセット給紙だと用紙が傾いて印刷されてしまう
私は、昔からキャノンのインクジェットプリンタを利用しています。
その機種は後トレイから手差し印刷できる仕様となっていました。しかし、長い期間使っていたため、印刷時に文字がかすれたり、紙にインクの汚れがついてしまったりするようになりました。
修理を依頼しようと感がていたのですが、その機種のメーカーサポートが終了してしまい、やむを得ず、新しい機種を探すことにしました。
後継機種を買おうかと思っていたのですが、その機種は前面のカセット給紙しか対応していなくて、後トレイの手差し印刷が出来ないタイプでした。
今まで使っていた機種でもそうだったのですが、前面のカセット給紙だと、用紙が傾いて印刷されることがありました。
A4サイズの書類やA5サイズのリフィルなどを印刷する時は、若干の用紙の傾きは大して気にはならなかったのですが、バイブルサイズでリフィルを印刷すると、印刷の傾きがかなり気になるのです。
後トレイの手差し印刷が出来る機種がないか、色々なメーカーでも探したのですが、当時はありませんでした。
手帳リフィルが印刷できないと困るので、後トレイの手差し印刷の出来ない機種を買うことにしました。
最初から分かっていたことですが、前面のカセット給紙でバイブルサイズのリフィルを印刷すると、用紙が傾いて印刷されたり印刷の品質が安定しませんでした。
用紙が傾いて印刷されてしまう原因の一つとして、前面カセットの用紙を抑えるためのガイドに遊びがあってガタガタしてしまうのです。
ガタガタしないように、小さくスポンジを切って対処してみましたが、用紙が傾いてしまう症状は改善しませんでした。
そのため、バイブルサイズのリフィルを公開することを断念しました。
後トレイの手差し給紙ができる機種が発売されたことで、バイブルサイズもキレイに印刷できるようになった
その後、キャノンから後トレイの手差し給紙ができる機種が再び発売されました。
そこで、後トレイの手差し給紙ができる機種を購入して、バイブルサイズの印刷テストを行いました。
用紙のずれもなく、キレイに印刷できるようになりました。
「これなら、バイブルサイズを使ってもらうことができる」
そもそも、自分でキレイにリフィルが作れないのに、人に提供することはできないと考えていましたので、キレイに印刷ができることを確認して、バイブルサイズのリフィルを新たにリリースすることを決意しました。
バイブルサイズはA5サイズと異なり、事前にユーザー定義用紙の設定が必要になりますが、一度設定してしまえば、A5サイズと同じ様に、印刷の際に用紙設定すれば印刷できるようになります。
「用紙サイズ設定の壁」「印刷品質の壁」
懸案事項だったこの2つが解決されたので、バイブルサイズのリフィルを公開することにつながりました。
私は、A5サイズからバイブルサイズに移行して、バイブルサイズの手帳リフィルを使っていますが、懸念材料が全て解決できたため、ストレスなく移行できました。