ストレスを抱える原因と低減するための考え方
テーマ : 自己管理講座 4.メンタルヘルス
この記事のポイント
ストレスは、自分の思い通りにできない、先が見通せないことが原因であることが多いと考えられています。ストレスを減らしていくためには、自分でコントロールできる領域を増やしていくことが必要になります。
自分の思い通りに行かないことがストレスにつながる
誰でも、何らかのストレスを抱えていると思います。その原因を考えてみると、自分の思い通りにできない、先が見通せないことが、ストレスにつながっていることが多いと思います。
ストレスを減らしていくには、自分の裁量でコントロールできる領域を増やしていくことが大切です。
【ステップ1】自分の裁量でコントロールできる領域を増やす
物事には、自分の裁量でコントロール「できること」「できないこと」があります。
さらに、自分の裁量でコントロールできるが、その判断を相手に委ねてしまっていることもあると思います。
例えば、打合せのアポイントでも、「いつが良いですか?」と相手に時間を尋ねるのではなく、こちらから「〇時はいかがですか?」と、こちら側の予定を伝える。
そうすれば、自分の都合で打合せの予定を設定することができます。
何か物事を判断する場面になった時は、自分主導でコントロールできることなのか、できないことなのかを注意深く見て行きましょう。
そして、自分が主導でコントロールできるように行動していきましょう。
【ステップ2】自分主導でコントロールできないことは別のアプローチを考える
どうしても自分主導でコントロールできないこともあると思います。
例えば、税金。現在の消費税は10%です。(軽減税率で8%に据え置かれている品目もあります)
「負担するのが厳しいから、消費税を10%支払わなければならないところ、増税前の8%しか払わない」ことはできません。国で決められていることなので、個人がどうやってもコントロールすることはできません。
その場合は、別のアプローチを考えてみます。
今回の例であれば、「消費税10%で自分が負担する金額が増えてしまう」のであれば、増税分の収入を増やすことはできないかを考えます。増税分の収入を増やすことができれば、負担は軽減されます。
自分の収入を増やすことは、自分でコントロールできる余地があります。
【ステップ3】自分が出来るようになるまで保留する
「自分主導でコントロールできない」「別のアプローチもない」こともあります。
時間的に余裕がある場合は、「自分ができるようになるまで保留する」こともできます。
自分主導でコントロールできないのは、今現在のスキルが足りないだけで、スキルアップすればできるようになる可能性もあります。
【ステップ4】潔くあきらめるのも1つの方法
どう考えてもできない場合は、潔くあきらめることも必要です。「できないものは、できない」のです。
開き直りみたいな感じもしますが、「この世には自分のできること、できないことがある」と割り切るのです。
どう考えてもできないので、ストレスになるかもしれませんが、できないことに時間をかけず、自分のできることに注力した方が建設的で前向きな気持ちになります。
行動へのステップ
1.なるべく自分でコントロールできるように物事を誘導していく
2.自分でコントロールできない場合は、別の方法でコントロールできる方法がないか考える
3.自分でコントロールできない場合は、自分でコントロールできるようになるまで保留できないか考える
4.自分でコントロールできない場合は、潔くあきらめることも選択肢の1つにする