新しい業務を部下に教える時に気をつけること


テーマ : コラム  リーダーシップ  

この記事のポイント

チームで仕事をする場合は、メンバー間でスキル差が生じます。上司は特に、部下1人ひとりのスキルを把握し、スキルに応じたコミュニケーションをする必要があります。


相手のスキルを十分に見極める


チームの複数メンバーで仕事をする場合、メンバー間でスキルの差が生じます。自分の能力が高い場合、自分を基準にして考えてしまうと、自分の思う通りの仕事ができなくなるので、どうしてもストレスが発生してしまいます。

そうならないためには、相手のスキルを十分に見極めて、自分の仕事に支障が出ないように、自分から情報を提供したり、相手から細かく報告をもらったりすることが大切です。

そして、ミーティングをする場合は、相手のスキルに合わせて話をするように注意します。

「相手のスキルが低い」「仕事ができない」と言っても始まりません。円滑に仕事を進めていくためには、能力の高い人が合わせていくしかありません。

新しい業務を部下に教えていく際も同様に考えます。

新しい業務を部下に教える時は自分を基準にしない


部下に新しい業務を教えることがあると思います。その時に気をつけなければならないことがあります。それは、「自分を基準にして教えない」ことです。

新しい業務を部下に教えるということは、自分はその業務に精通している一方、部下は初めてその業務に接することになります。

自分は業務の流れや全体のイメージを理解していますが、部下は理解できていません。その状況下で、自分のレベルを基準にして教えても、部下は理解できないのです。

新しい業務を教える時は、部下のレベルをきちんと把握して、部下のレベルに合わせた教え方をすることが大切です。

「何度も仕事を教えているのに覚えが悪い」と聞くことがありますが、それは裏返してみると、あなたの教え方が悪いのです。

常に「自分は分かっているけれど、部下は分からないかもしれない。だから部下が分かるように丁寧に教えよう。」と意識しておくことが大切です。

行動へのステップ

1.チームのメンバー間でスキル差が出ることを理解する
2.部下のスキルに応じたコミュニケーションを心がける
3.部下に仕事を教える場合は、自分基準ではなく部下のスキルを基準にして教える