一番弱い人の味方でいること


テーマ : 自己管理講座  6.コミュニケーション  

この記事のポイント

仕事関係のお客様で尊敬している方がいます。今から10年以上前に聞いた話ですが、人間関係に関するお話で、今の私の指針となっています。


人をいじめてはいけない


私には、尊敬している人がいます。その方は、仕事関係のお客様です。資産家で、私より9歳年上の方です。

私は車が趣味なのですが、その方も車が趣味で、担当になった当初から、良くしていただいています。

以前から、その方に、「人をいじめてはいけない。その行いは必ず自分に返ってくるから。」と言われていました。

私は、その言葉を忠実に今も守っています。

一番弱い人の味方になる


先日、食事に誘っていただいた席で、社内の人間関係についての話になりました。そこで、その方がある一言を話されて、私は衝撃を受けました。

「一番弱い人の味方でいないといけないよ」

とても短い言葉ですが、それを実現させることは、とても難しいと感じました。

「私は人をいじめることはしないが、弱い人の味方になっているだろうか?」

「人をいじめる」という行為は、自分が注意していれば済む問題です。しかし、「弱い人の味方になる」ということは、自分が注意していれば良い問題ではありません。

弱い者いじめを見過ごしている自分


会社で働くと言うことは、たくさんの人たちと関わることになります。

優しい人、怒りっぽい人、おとなしい人、楽しい人。様々な性格の人がいます。中には、自分の権力を傘にして、弱い者いじめをする人もいます。

どこの会社でもあると思いますが、私が勤めている会社でも、弱い者いじめがあります。

当然、私はその光景を目にしているので、弱い者いじめをしていることを認識しています。

その光景を見ているにも関わらず、見て見ぬ振りをしている自分がいるのです。

もし、いじめを見た時、注意したら・・・

・今度は自分がいじめられるのではないだろうか?
・仕事が円滑に進まなくなってしまうのではないだろうか?
・自分の希望しない部署に異動させられてしまうのではないか?

そんなことが、瞬間的に頭をよぎります。そして、何もできない自分が嫌になります。

何気ない言葉が人の人生を変えてしまうことがある


人の強さについて考えてみると、「力」「お金」「権力」が思い浮かびます。上記の3つを持っていると、人より優位に立つことができます。

しかし、これらは適切に使わないと、周りの人たちを不幸にしてしまいます。

何気ない振る舞いが、人を傷つけてしまうことがあります。

たった一言のことばが、人の人生を変えてしまうことがあります。

強い人が弱い人に対して理不尽な行いをしているときに「No」と言えるのかどうか?

とても勇気のいることですが、そこに、人としての真価が問われている気がしています。

「一番弱い人の味方でいること」

この言葉を忘れないように、これからも生きていきたいと考えています。