自分に合った時間の使い方を見つける方法
テーマ : 自己管理講座 1.時間管理 キーワード : 1日の行動をチェックする
この記事のポイント
時間の効率化をするためには、自分に合った時間の使い方を見つけることが重要なポイントとなります。なぜなら、時間の使い方は個々のライフスタイルや価値観によって異なるからです。そのため、他人のやり方を真似するのではなく、自分に合った時間の使い方を見つける必要があります。
自分の価値観や目標を明確にする
時間の効率化をするためには、まず自分が何を大切にしているかを明確にする必要があります。なぜなら、時間の使い方はその人のライフスタイルや価値観によって大きく異なるからです。
例えば、仕事のキャリアを優先する人と、家族と過ごす時間を優先する人では、1日の時間配分が異なります。
このように、自分の価値観に合った時間の使い方をすることで、充実した毎日を過ごすことができます。
現在の時間の使い方を記録する
自分に合った時間の使い方を見つけるためには、現在どのように時間を使っているかを把握する必要があります。
1日の行動を15分単位で記録して、何にどのくらいの時間を使っているかを確認します。これによって、無駄に過ごしてしまっている時間や、効率化できる時間が分かるようになります。
この記録を振り返っていくことで、自分の時間の使い方の傾向が把握できます。
また行動を記録する際、その時に感じたことや気づいたことを一緒に記録しておきます。この記録によって、自分がその行動に対して満足しているのか、改善する余地があるのかを見極めるヒントとなります。
自分が使っている時間を、4つの時間に分類する
自分に合った時間の使い方を見つけるには、記録した行動を下記の4つの時間に分類していきます。
【A:絶対に必要な時間】は、私たちが健康的で充実した生活を送るために欠かせない時間です。この時間に含まれるのは、睡眠、食事、運動です。これらの活動は、毎日を健全に過ごすための基盤となります。
【B:大切にしたい時間】とは、プライベートや仕事で大切にしたい時間です。具体的には、家族や友人と過ごす時間や趣味に費やす時間です。あえて効率化するのではなく、ゆっくりとその時間を楽しむことが大切です。
【C:効率化・短縮する時間】とは、日常の生活の中で効率化や短縮ができる時間です。無意識に繰り返されるルーチンや日常の作業を見直すことで、時間の効率化をすることができます。
【D:削減する時間】とは、日常の生活の中で無意識に浪費している無駄な時間です。主にSNSやネット動画、ゲームなどです。これらの時間を削減することで、より自分にとって大切なことに時間を振り分けることができます。
小さな改善から始めていく
自分に合った時間の使い方にしていくには、小さな改善から始めて行くことが大切です。
人間は良くも悪くも、変化を嫌う動物です。そのため、生活環境を変えていくには、一気に大きな変化をさせずに、小さい変化を積み重ねていくことがポイントになります。
例えば、健康を維持するために運動が大切であることを理解して、無駄時間を捻出して運動に充てるとします。
初日から1時間全力でランニングをしたら、体を壊してしまいます。そうではなく、最初の1週間は10分間のウォーキングから初めて、慣れてきたら徐々に時間を延ばしたり、運動の負荷を上げて行くようにします。そうすることで、無理なく継続して改善することが可能です。
また、当初考えていた方法が上手く行かない場合は、その方法に固執するのではなく、柔軟に方法を変えていくことも必要です。
定期的に時間の使い方を振り返る
効率的な時間の使い方は一度決めたら終わりではなく、定期的に振り返り、必要であれば随時改善していくことが必要です。
まずは、どの時間が自分の価値観に合った使い方だったか、もしくは改善した方がよい時間であったかを評価していきます。
また、その時に感じたことや気づきを記入していきます。なぜなら、その時の感情や体調が時間の使い方に大きく影響していくからです。
例えば、いつも睡眠時間が7時間だったのが8時間になっていて、その理由として、仕事での疲労が続いていて、いつもより睡眠時間が1時間多かったとします。
それをきちんと記録しておけば、改めて記録を見返したときに、1時間睡眠時間が多くなった背景から、効果的な対策をすることができます。
このように、時間の使い方の評価は、ただ単に「時間の使い方が良かった、悪かった」だけではなく、その時の感情や体調などの背景を記録していくことで、より深い評価をすることができます。
そして、継続して記録して振り返りをすることで、徐々に自分のライフスタイルに合った生活ができるようになります。
時間の使い方は柔軟に修正していく
時間の使い方を振り返る際、ポイントとなるのは改善するべき時間です。良い時間の使い方については、そのまま継続していきます。一方、改善するべき時間の使い方については、柔軟に修正していきます。
自分の価値観やライフスタイルに合わない時間の使い方を続けていると、ストレスがたまります。ストレスを抱えたまま生活を続けると、仕事やプライベートの生活バランスが崩れてしまうので、なるべく早く対策を行います。
特に、完璧主義の人は注意が必要です。最初に立てた計画に固執しすぎると、先にお話ししたように、生活のバランスが崩れてしまうので、「変更するのは当たり前」くらいの考えでいると、気持ちが楽になります。
仕事や家庭、趣味などのバランスは、ライフスタイルの変化によって変わります。
例えば、転職をした場合、大きな枠で仕事をすることには変わりませんが、勤務先や仕事の内容が変わることで、睡眠や食事、通勤の時間が変わることがあります。
また、今まで仕事に集中していたのを、家族と過ごす時間を大切にしたいと考えるようになった場合、新しい価値観に応じた時間の使い方に変更していきます。
このように、ライフスタイルや価値観の変化は往々にしてあります。変化のきざしを見逃さず、自分のライフスタイルに合った時間の使い方に随時変更することが大切です。
周囲と協力して時間の使い方を改善する
時間の使い方の改善には、周囲の協力が必要な場合があります。
例えば、家族との時間を大切にしたいと考えている場合、家族が仕事や学校に行っている時間は一緒に過ごすことはできません。
つまり、いくら自分に時間があっても、家族がそれに合わせることができなければ、一緒に過ごすことはできません。
そのため、自分だけで時間の使い方を改善するのではなく、周囲と協力して時間の使い方を改善していくことが大切です。
行動へのステップ
1.自分の目標や価値観を明確にする
2.現在の時間の使い方を記録する
3.時間の使い方を4つのタイプに分類する
4.時間の使い方を改善する時は小さな改善から始めていく
5.定期的に時間の使い方を振り返り、改善を繰り返していく